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Automation
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July 12, 2023
July 12, 2023

AutoStore™の上流・下流に統合可能な技術

AutoStoreは、注文処理業務の中核として活用いただくことを目指していますが、他の倉庫業務にどのような影響があるでしょうか。この記事では、AutoStoreのキューブ式グリッドを大規模な倉庫に導入したときに、システムの上流・下流工程に統合可能な技術について解説していきます。

TABLE OF CONTENTS

全体的な倉庫業務におけるAutoStoreの役割を理解するために、まず標準的な注文の処理フローを考えてみましょう。

標準的な注文処理のフローチャート

AutoStoreの役割は、物品をオートメーションサイクルに取り込み、保管、管理、ピッキングすることです。注文処理をエンドツーエンドで考えると、AutoStoreにさまざまな技術を補完することで全体が成り立っていることが分かります。

AutoStoreシステムの上流に統合可能な技術

まず、上流工程、つまり受け入れと入荷について考えます。一般的に荷物はトラックでパレットとケースに入れた状態で運ばれるので、何らかの仕分けや処理を必要とします。次に、ピッキング可能な場所に収容されます。その場所としては、AutoStoreグリッド、手動棚、または過剰在庫時の予備棚などが考えられます。

フォークリフトとコンベヤー

上流工程に最も一般的な技術は、パレットの受け取りとケースの搬送仕分けを行う標準的なフォークリフトです(自動フォークリフトの場合もある)。単純に、在庫を適切な場所へ移動することが主な目的となります。パレットごとに送り先が異なるような複雑な要件がない場合、パレットをAutoStoreポートの隣に置き、グリッドへ誘導されるのを待つだけの簡単なプロセスです。ただし、荷物がパレットに載っていない場合や、複数の仕分け先がある場合は、コンベヤーを使用することでトラックの荷降ろしと荷物の輸送に必要な労力を削減できます。

自動開梱機とロボットアーム

高度に自動化された倉庫では、AutoStoreの上流で、自動開梱機や、デパレタイズまたはデカンテーション用のロボットアームを使用してさらに労力を削減できます。ただし、これらの技術は、在庫管理単位(SKU)の種類が少ない場合やばらつきの少ないケースに向いています。AutoStoreでは、さまざまなポートとビンを用意しているので、どの技術を選択しても、これらのプロセスをシームレスに統合できます。

AutoStoreの下流に統合可能な技術

AutoStoreシステムの下流では、注文プロファイル、パッケージ、カスタマーエクスペリエンス、出荷スケジュール、輸送タイプなどに基づいて多様な設計が利用できますが、過度に複雑というわけではありません。多くは、ピッキングした在庫品を出荷コンテナへスムーズに移す作業に関連しています。このプロセスでは、ピックトゥライト技術を使用して、ピッキングステーション(出荷までのあいだコンテナーをステージングしておく場所)における効率を上げることができます。ただし、異なるピッキングゾーンまたは温度ゾーンに在庫品を仕分ける必要がある場合もあります。このような場合にはソートテクノロジーが役立ちます。元々は、ソートは出荷コンテナを指定された出荷レーンや場所に誘導するための技術でしたが、今日では非常に多くのオプションがあり、自社に最適な機能を備えたものを選択できます。最も一般的なオプションは次のとおりです。

シューソーター

シューソーターは、コンベヤーベルトの一種です。斜めに置かれた一連の「分岐シュー」により、メインコンベヤーから別の下流コンベヤーまたはシュートに荷物を移動させることができます。シューは電子制御されており、仕分け基準(仕分け先、サイズ、重量などのパラメーター)に基づいて、指定された仕分け先に向けて荷物の進む方向を切り替えます。

ポケットソーター

ポケットソーターは、レールに吊り下げた一連のポケットが移動していく仕組みの装置です。レールは通常、格子状または列状に配置されています。各ポケットに物品を入れるとポケットはレールを水平または垂直に移動し、物品を指定の場所に搬送します。ポケットソーターは多くの場合、小包などの小・中型の荷物を指定の仕分けルールに基づいて高速で仕分けるために使用されます。

トレイソーター

トレイソーターは、トレイやコンテナを利用した仕分けシステムです。トレイには通常、分岐機構または傾斜機構が使用されており、目的の仕分け基準に基づいて荷物を別々のシュートやコンベヤーに誘導できます。トレイソーターは、郵便物や小包の仕分け施設、eコマースのフルフィルメントセンターで利用されることが多く、さまざまな商品を効率的かつ正確に仕分けることができます。

自律走行搬送ロボット(AMR)

AMRは、固定インフラを必要とせず、環境に応じて自律的に移動し、タスクを実行できるロボットシステムです。このロボットには、センサー、マッピングアルゴリズム、意思決定機能が組み合わせて使用されており、周囲の状況に応じてルートを自動で計算して移動します。AMRは、マテリアルハンドリング、オーダーピッキング、在庫管理、さらには人の作業員との協働作業など、さまざまな目的に使用できます。倉庫や物流業務において、柔軟性、適応性、拡張性に優れたオプションです。

ロボットシャトル仕分けシステム

ロボットシャトル仕分けシステムは、ロボットシャトルと仕分け機能を組み合わせたシステムを指します。ロボットシャトルは、倉庫やフルフィルメントセンターのような管理された環境内を水平または垂直方向に移動できる自律走行台車で、物品を搬送するための収納スペースやラックを備えています。仕分けのプロセスでは、ロボットシャトルシステムは物品を搬入ステーションからピックアップし、事前に定義された基準に基づいて指定された仕分け場所に搬送します。シャトルとソフトウェアシステムを連携させることで仕分けプロセスを最適化し、効率とスループットを向上させることができます。

さらに、移動と仕分けに使用される技術に加えて、梱包やラベリングに使用される技術も数多くあります。完全自動の梱包機から、適切なサイズの箱の組み立て機まで、さまざまな機械を使用することにより、人の作業量を削減できるだけでなく、注文品の梱包効率も上がり、段ボールの無駄や出荷コストを最小限に抑えることができます。また、これらの梱包機械の後に自動ラベル貼付機を使用することで、手間や必要な労働力をさらに削減できます。

まとめ

このように、AutoStoreを中核システムとして、その上流と下流に統合できる技術は無限にあります。あらゆる選択肢を検討すると同時に、次のような事項を検討して、自社のビジネス目標と優先順位を把握することが重要です。

これらの事項を検討することで、包括的な自動化戦略を作成し、AutoStoreと組み合わせる技術について具体的な意思決定を下すことができます。

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