FusionPort™がXXL社の快適性とパフォーマンスを向上

将来のための計画

現在、労働力不足、eコマースによる需要増大、記録的なインフレなどの問題が、小売企業の成長の重荷となっています。このような状況下で成長を続けるには、倉庫や人材への投資を継続して、将来を見据えた計画を立てる必要があります。スポーツ用品販売のXXL社はまさにこれを実践し、AutoStoreの新しいワークステーションFusionPortを採用しました。

企業がこうした経済の混乱を乗り切るためには、従業員の満足度と生産性を高めることが不可欠です。そして、まさにその両方をサポートするために設計されているのがFusionPortです。FusionPortには、ビンの搬入口が2つあり、視覚的な補助機能が組み込まれています。これにより、自動ピッキングシステムを活用したシームレスなワークフローが実現し、高いピッキング速度を維持できます。ビンの搬入口は作業しやすい角度に傾斜していて、安全ハッチも付いています。また、ポートには人間工学に基づいた使いやすいユーザースクリーンが装備されており、作業員が快適で安全に作業できるように配慮されているので、従業員の満足度向上につながります。

XXL社でAutoStoreの管理を担当しているKai-Remi Berge氏は、FusionPortのメリットについて次のように語っています。

「効率性と人間工学に基づいた設計が気に入っています。さらに、障害発生時にも簡単に対応できます。」

イノベーションを求める社風

XXL社はイノベーションを起こす技術に精通したeコマース企業です。5,000人を超える従業員のほとんどが倉庫で働いており、各業務に適した方法でパフォーマンスを最大化する努力を続けています。FusionPortは、まさにXXL社のような企業のために作られたワークステーションです。2010年にガーデモエン物流センターのスペースが足りなくなったとき、同社はElement Logic社を通じてAutoStoreを導入しました。

以来、8回の拡張を経て、オンライン需要の増加に対応しています。現在、ロボット80台以上、CarouselPort™21台、RelayPort™1台、ビン158,000個で構成される強固なシステムを運用しています。さらに、XXL社では、スピード、効率、耐障害性の向上を目指してAutoStoreの新しい機器を試験的に導入することにしました。そこで選ばれたのがRelayPortとR5+™ロボットです。

スループットの新記録を達成

2022年11月、8,000㎡のグリッドにFusionPortを統合しました。全体的に他のワークステーションよりも洗練された印象で、快適性、静音性、安定性、さらにスピードでも優れています。XXL社がAutoStoreシステムを最初に導入してから13年になりますが、FusionPortの導入によりスループットの新記録を達成しました。

Berge氏は語っています。「FusionPortの導入により、1時間あたり480ビンという記録的なスループットを達成できました。しかも、通常より大きくて時間のかかる冬物商品のピッキングで達成したのです。夏には商品が小さくなるので、1時間あたり500～550ビンも達成可能でしょう。」

作業者と経済の現状に配慮したシステム

倉庫をめぐる労働市場は現在厳しい状況にあり、作業員の採用や労働力の維持が難しくなっています。そのような中で、FusionPortは明らかにメリットをもたらしているとBerge氏は語っています。

「私たちは、このポートのスマートな印象と、ビンの搬入口が傾斜しているところがとても気に入っています。ピッキングしやすい設計なので作業する人の肩や腕にも優しいですし、搬入口が2つあるので商品を動かしやすいのです。

また、高さが低いので、背が低い人でもトートの上に立たずに作業できます。さらに、キャリッジが安定しているので、作業を停止する回数も少なくなりました。」

XXL社では、FusionPortの設置に要する時間がわずか1週間で、他のワークステーションより大幅に少ないスペースで設置できる点を高く評価しています。倉庫の拡張時や、ビジネス需要の変化に応じて他のテクノロジーと接続する必要が生じた時に、スムーズに対応できるからです。Berge氏は、次のように締めくくっています。

「最も効率的なパフォーマンスを求めるのであれば、FusionPortを強くお勧めします。」

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