ドイツのリボンとギフトラッピングのメーカー、C.E. Pattberg社は、クリスマスの繁忙期に対応するため、ハッティンゲンの自社倉庫にAutoStoreを導入しました。AutoStoreシステムが同社の効率をどのように向上させたのかご覧ください。
C.E. Pattberg GmbH & Co. KG(C.E.Pattberg)社は、1893年にドイツで設立された伝説的な家族経営の企業です。当初はラフィアリボンのみを生産していましたが、後にギフト用やさまざまな装飾用リボンへと製品ラインアップを拡大しました。
同社は、Präsentというブランド名で販売されている装飾用リボンなどの幅広い品揃えで世界的にその名を知られています。年間を通じて大量のオーダーを処理していますが、同社にとってピークシーズンとなるのが、商品の30%以上を輸出するクリスマスの時期です。
ハッティンゲンにある倉庫の以前の保管スペースは6,000m²もあり、オーダーピッキングの担当者は狭い通路や棚周辺を歩いて、入ってくるオーダーに対し手作業でピッキングしていました。このやり方ではコストと時間がかかり、1日に何キロも歩くことになるため、スタッフの体力を消耗させていました。また、ピッキングのエラー率も高くなっていました。
こうした倉庫の問題を解決するため、C.E. Pattberg社はすでに自動ミニロードシステムを導入していました。しかし間もなく、将来の注文増に容易に対応できず、すぐにシステムの限界に達してしまうことに気付きました。そこでシステムインテグレーターであるDematic社のアドバイスを受け、AutoStoreの導入を決定しました。
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C.E. Pattberg社のAutoStoreシステムは、同社が自動化を決定してから6カ月後に稼働を開始しました。その様子は以下のとおりです。
この倉庫自動化システムの導入は、このギフト・リボンメーカーに、効率性の向上とエラー率の大幅な低下など、多くのメリットをもたらしました。また、ピーク時のオーダー増に対応するシステムの機能も非常に役立っています。
C.E. Pattberg社のCEOであるDaniel Pattberg氏は次のように述べています。「スループット速度が大幅に向上したので、稼働コストと人件費のどちらも節約できています。」
また、保管スペースを最適に利用できることもメリットの1つです。「AutoStoreほどコンパクトに部品を保管できるシステムは他にありません」と、Dematic's Senior Sales ManagerのFrank Bredemeier氏は言います。その結果、倉庫には将来的な拡張のためのスペースが確保されています。
また、エネルギー消費量やスタッフの人件費も大幅に削減されました。ピッキングやラベル印刷のために長い距離を歩く必要がなくなったため、従業員にとって負担が大幅に軽減されました。また、スタッフのトレーニングに要する時間も大幅に短縮されました。
Pattberg氏は次のように付け加えます。「製品に詳しい従業員はもう必要ありません。ピッキングは非常に迅速かつ簡単なので、10~15分のトレーニングだけで誰でもAutoStoreを理解し、効率的に使用することができます。」
このシステムは、必要に応じて合計19台のロボットに拡張できるように作られています。Pattberg氏は最後にこう述べました。「将来に向けた準備は万全です。」
「スループット速度が大幅に向上したので、稼働コストと人件費のどちらも節約できています。」
AutoStore™は様々な倉庫に対応可能です。