Case Study

PUMA社

PUMA社、倉庫の容量を10倍に拡大

米国
業界
Retail
パートナー
Bastian Solutions社
目次
TABLE OF CONTENTS

PUMA社はAutoStoreで倉庫の容量を10倍に拡大し、増大するeコマース需要に対応できるようになりました。

5,500
在庫数
100
出荷個数/月
99%
オーダーの精度
100,000
即日発送可能なオーダー数
92%
Faster Fulfillment

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PUMA社について

1948年にドイツのヘルツォーゲンアウラッハで設立されたPUMA社は、スポーツ界で長い歴史を有します。世界トップクラスのスポーツブランドのひとつとして、スピードの代名詞的な存在となっています。大型のネコ科動物にちなんで名付けられたこの名前は、創業者のRudolph Dassler氏が、自社の用具を身に付けたアスリートにピューマのようなスピード、敏捷性、しなやかさを備えてほしいと願ったことに由来します。

同社のこの目標は、1936年のベルリンオリンピックでDassler社のスパイクを履いて4つの金メダルを獲得したJesse Owens氏から、現代のUsain Bolt氏に至るまで、綿々と受け継がれています。

PUMA社は現在世界第3位のスポーツ小売業者であり、競技用や日常用のアパレル、フットウェア、アクセサリーをデザイン、製造しています。PUMA社は120か国以上で製品を販売しており、米国ではオンラインビジネスの拡大に対応するため、インディアナ州インディアナポリスに新しい物流センターを建設しました。

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「AutoStoreが弊社の業務改善に貢献し、重要な成功要因のひとつとなっていることは明らかです。」

PUMA社のHead of Global LogisticsであるThomas Liske氏が、AutoStoreの利点について詳しく語る様子をご覧ください。

PUMA社のAutoStoreシステムについて

2016年、PUMA社と、建物や日常業務を管理するNFI Cal Cartage社は、カリフォルニア州トーランスの配送センター(DC)にBastian Solutions社のAutoStore Red Lineを導入し、業務が大幅に改善したことを実感しました。これにより、PUMA社はオーダーフルフィルメントサービスをeコマース注文の靴の発送のみから、処理拠点を1つの施設に統合するまで拡大することができました。その後4年間、PUMA社はさまざまなアパレル、アクセサリー、フットウェアのすべてをここから配送しました。

しかし、AutoStoreがモジュール方式で拡張が容易であっても、トーランスの施設のスペースと容量が不足していることがわかりました。

Philon氏は次のように述べています。「正直なところ、トーランスは崩壊寸前でした。弊社の業務と、計画していた高速化について考えたとき、第二の物流センターを検討する必要があると感じました。」

同社では、75%を占める東海岸の顧客に対してどのようにアプローチしていくかが焦点となりました。そこでPUMA社とNFI Cal Cartage社では、顧客により良いサービスを提供するため、インディアナ州インディアナポリス近郊のセンターを拠点と定めました。

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Black Lineへのアップグレード

新しいセンターでは、PUMA社とNFI Cal Cartage社がAutoStoreの新しいBlack LineRouterソフトウェアを採用しました。インディアナポリスのDCは、大量注文も少量注文も問題なく処理できるように設計されており、eコマースに最適です。

「AutoStore Black Lineを選んだ理由は、Red Lineの更なる進化形だったからです。Black Lineは我々の求めるスピードで走り続けることができます。」と、NFI Cal Cartage社のSenior Vice President、John Amato氏は述べます。

PUMA社は、拡張性を念頭に置いてインディアナポリスの施設を設計しました。現在のグリッドには最大305,000個のビンが収容され、北米最大のAutoStore倉庫となります。グリッド自体は約12,356m²を占め、これは59,457m²の施設敷地にあるアメリカンフットボール競技場3個分ほどの面積です。現在稼働率は100%ではなく、処理中のビンは150,000個のみですが、このグリッドは、ビンとCarouselPortを追加することで更に生産量を増やすことが可能です。

メリットを最大限に活用:AutoStoreによるPUMA社の成功

インディアナポリスDCのAutoStoreシステムはPUMA社の業務に大きな影響を与えています。1時間当たりのビンの配送量の増加から、出荷時間の短縮、新しいスタッフへの迅速なトレーニング能力に至るまで、AutoStoreシステムはPUMA社が未来へ進むための支援を行っています。

スピード

Curry氏は次のように述べています。「このAutoStoreシステムは格段の速さです。この11月にはアカウント開設以来最多のeコマースによるオーダー商品を出荷することができました。」

AutoStoreを利用することで、PUMA社はピーク時でも10万件を超える注文を当日出荷できます。「ピーク時には基本的に2週間かかっていた配送が、ブラックフライデーにはほぼ即日配送に進化しました。お客様への配送のスピードには非常に誇りを感じています。」とHead of Global LogisticsのThomas Liske氏は述べます。

NFI Cal Cartage社のRegional VP of OperationsであるMelissa Curry氏は次のように述べています。「AutoStoreは市場投入までのスピードが速いため、PUMA社のサービス向上に役立っています。誰もが即日対応を期待するAmazonのような世界で競っています。だからこそ、できるだけ早くオーダーされた商品を届けることが目標なのです。この目標を達成するため、AutoStoreのソリューションが効果を発揮しています。」

「インディアナポリスで私たちが実現していること、そしてBlack Lineの能力は…まず、速いことです。超高速です。ダウンタイムはありません。そのため、24時間365日稼働できます。また、ビンが大きくなったため、インディアナポリスで成長しているフットウェアビジネスにサービスを提供できます。」とPhilon氏は説明します。

業務効率

AutoStoreはPUMA社の業務効率を大幅に向上させました。Thomas Liske氏は次のように説明します。「顧客への配送速度だけでなく、品質も大幅に向上しました。現在、注文は99%の精度で正確に処理されています。AutoStoreは、非常に一貫した精度と配送を実現できるため、この点で大いに役立ちます。」

AutoStore Black Lineにアップグレードすることで、業務効率がさらに改善されています。1時間当たりのビンの配送量が25%増加したため、PUMA社の収容能力は10倍以上に増加しました。

PUMA社、Senior VP Supply Chain, AmericasのHelmut Leibbrandt氏は次のように述べています。「現在は、1年中ブラックフライデーのような状態です。2020年3月以降、毎日がブラックフライデー商戦のようです。出荷量は通常のブラックフライデーよりも50%以上多くなっています。」

保管密度

スピードは重要ですが、AutoStoreがPUMA社と提携して開発したもう1つの成果は、新しいビンサイズの作成です。Black Lineには425mmのビンが含まれており、その端に靴箱を収納できるように設計されているため、ビンにより多くの箱を収納でき、AutoStoreグリッドの収納密度がさらに高まります。

従業員満足度

PUMA社のGlobal Logistics DirectorであるThomas Liske氏は「AutoStoreの導入によって従業員の満足度が大幅に向上しました。」と述べ、暗く汚れていて厳しいと思われがちな従来の倉庫環境と、新しいAutoStoreの設置環境を対比しています。Liske氏はさらに述べています。「従業員も非常に清潔で高度に機械化されたAutoStore環境で働けることを誇りに思っている様子です。」この変化により、労働条件が向上しただけでなく、従業員の中で前向きな姿勢が育まれ、倉庫が意欲的で効率的な作業スペースに変わりました。

柔軟性

「AutoStoreソリューションは非常に柔軟なソリューションです。ビンだけでなく、ロボットも、ポートも、簡単に追加できます。つまり、非常に柔軟なシステムです。そのため、当社もAutoStoreを選択することができました」とLeibbrandt氏は述べています。

Philon氏は次のように述べています。「トーランスはRed Lineですでに成功しましたが、さらに大きく前進することができています。CEOの立場なら、このようなメリットを考慮するのは当然です。」

結論:PUMA社はAutoStoreによって大きく飛躍した

PUMA社はAutoStoreの技術を導入したことで、同社のグローバルロジスティクスと倉庫業務戦略において大きく飛躍しています。AutoStoreは、業務効率と保管密度の改善から、従業員満足度の向上、比類のない柔軟性に至るまで、PUMA社のeコマースフルフィルメントへのアプローチを根本的に変革しました。こうした革新的な流れは、トーランスでの最初のRed Line導入から、北米インディアナポリスでの最大のAutoStore Black Line設置に至り、ロジスティクス技術の最前線に立ち続けるというPUMA社の取り組みを反映しています。PUMA社がスポーツ小売の競合環境を進み続ける中、AutoStoreとのパートナーシップが、事業を成功させるだけでなく業界標準を改革する力の象徴となっています。PUMA社とAutoStoreは共に今後の成長と改変を見据え、急速に変化するeコマースの世界の先導者になることの意味を改めて考えています。

「この事業は革新していくか消えるかのどちらかです。厳しいと思われるかもしれませんが、前に進み、技術や自動化、イノベーションを駆使して改善していくか、後退するかのどちらかだと実感しています。」

Bob Philon氏
PUMA社、President & CEO PUMA North America

「AutoStoreは、スペースの利用効率が非常に高いだけでなく、顧客への対応スピードも速めてくれる、最適なテクノロジーです。」

Thomas Liske氏
PUMA社、Global Logistics Director

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