flaschenpost SE社は、技術を積極的に取り入れることでドイツの食料品ネット通販業界に変革をもたらしている小売企業です。「飲み物も食料品もわずか120分でお届け」という約束を守るべく、複数の温度帯での保管が可能なAutoStoreのマイクロフルフィルメントソリューションを導入しました。2023年末には新しい倉庫の開設も予定しています。
2016年に飲料品の即納サービスを開始して以来、豊富な品揃えとスピーディな配達を強みとするflaschenpost SE社は、10年足らずで本格的なオンラインスーパーマーケットへと成長しました。現在、2万人以上の従業員を抱える同社は、十分な配送車両を完備し、30以上の倉庫から200以上の市町村に配送を行っています。
需要の急増に対応しながら、ドイツ随一のオンライン食料品店になるという大きな目標を達成するため、同社はノルトライン=ヴェストファーレン州にあるランゲンフェルトという町に、新たなマイクロフルフィルメントセンター(MFC)の建設を計画しました。その設計と実施を委託されたのがHÖRMANN Intralogistics社です。
2種類の温度帯に対応できるAutoStoreのシステムであれば、注文に応じて常温食品と冷蔵食品をピッキングできます。HÖRMANN Intralogistics社のプロジェクトチームがワークステーション設計時に独創的な手法を取ったおかげで、オペレーターは1カ所にいながらどちらのエリアからも商品をピッキングできるのです。
flaschenpost SE社のSenior Logistics EngineerであるAndré Damkowski氏は次のように述べています。「食料品の品揃えが大幅に増え、需要も高まっているため、自動化技術を活用してイントラロジスティクスのプロセスを改善する必要がありました。」
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冷蔵品用のチルド設備の温度は2℃に保たれています。およそ8,500個のコンテナを収容するおよそ10m四方×高さ40m・16段のグリッドから、18台のR5™ロボットがコンテナをピックアップし、保管し、仕分けます。8台のConveyorPort™でピッキングと補充を行います。
隣接する常温設備も16段に分かれており、常温商品の保管に使われます。約1万個のコンテナと25台のR5ロボットを備え、8台のCarouselPort™経由で商品の入出庫を行います。
ピッキングステーション間でビンを移送するために、約100mの連結コンテナコンベヤーが設置されています。
ランゲンフェルトのMFCは、1時間あたり1,000件の顧客オーダーを処理し、1日あたり最大12,000点の品目に対応できます。AutoStoreの技術は柔軟性と拡張性を備えているため、パフォーマンスと保管スペースの収容力がさらに向上します。
試験的に実施したランゲンフェルトの拠点の成功を受け、同社は新たにチルドグリッドと常温グリッドを備えたAutoStoreをドイツに建設することを決め、HÖRMANN Intralogistics社に委託しました。
flaschenpost SE社のHead of Process Engineering、Marc Suck氏は次のように述べています。「ランゲンフェルトの試験運用でとても良い感触が得られたと同時に、どの段階でもカスタマーサポートが良いと感じました。このため、HÖRMANN Intralogistics社と協力して、年内にはさらにもう1つ、(AutoStoreの)施設を建設する予定です。」
「ランゲンフェルトの試験運用でとても良い感触が得られたと同時に、どの段階でもカスタマーサポートが良いと感じました。このため、HÖRMANN Intralogistics社と協力して、年内にはさらにもう1つ、(AutoStoreの)施設を建設する予定です。」
AutoStore™は様々な倉庫に対応可能です。