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Automation
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November 27, 2023
November 27, 2023

持続可能性の目標実現へ:倉庫業務の収益性とESG目標の両立

ESG目標を実現するためにフルフィルメント戦略を再構築し、二酸化炭素排出量を増加させずにビジネスを成長させる方法をご覧ください。

TABLE OF CONTENTS

環境への配慮と収益性の両立:ESGを重視したAutoStoreのフルフィルメント

消費者か企業かを問わず、環境意識の高い人々は購入する商品、利用するサービス、意思決定などすべてが環境と社会に影響を与えることを理解しています。責任ある倫理的なフルフィルメント業務は、二酸化炭素排出量の削減や従業員たちの労働水準改善によって、悪影響を緩和する大きな役割を果たすことができます。

倫理的な理由にせよ商業的な理由にせよ、今日では事実上すべての企業が環境・社会・ガバナン ス(ESG)の問題に深く関わっています。ESGに強く関わる姿勢は、価値と収益を高める原動力となります。特にビジネスモデルへの強靭性の組み込みや、規制や法的介入の最小化、投資と資本支出の最適化はその好例です。[1]PWCによると、ESGスコアが高い企業は資本コストを最大10%削減できます。[2]

AutoStoreは、持続可能性に関する顧客の目標達成を支援することにより、良い影響を与えられることを認識しています。これを念頭に置きながら、ESGの取り組みを推進し、人、地球、そして収益に好影響を与えるフルフィルメント戦略の再構築をどのようにお手伝いできるかを説明します。

カーボンフットプリントの削減:環境に優しいAutoStoreの倉庫

倉庫はフルフィルメント業務の要ですが、eコマースの勢いによって、倉庫スペース拡張への需要が高まっています。フルフィルメントセンターの運営は大量のエネルギーを必要とするので、拡張すれば二酸化炭素排出量の増加につながります。これが、カーボンフットプリントの削減を目指すうえで、倉庫管理が注力すべき重要分野となる理由です。AutoStoreはさまざまな方法でそのお手伝いをいたします。

当社独自のモジュール設計によって空間の有効活用を進め、収納密度を4倍に高めることにより、カーボンフットプリントを増やさずに業務を拡大できます。さらに当社のロボットはエネルギー効率を考慮した設計のため、電気使用量を75%削減できた事例もあります。

eコマース大手のActive Ants社は88台のAutoStoreロボットを運用して6万9,500個のビンを扱い、15か所のワークステーションのピッカーに品物を運搬しています。創業者のJeroen Dekker氏は、「このシステムは環境にとても優しいため、持続可能です」と語っています。

AutoStoreのESG革命:倉庫からマイクロフルフィルメントへ

また、フルフィルメントセンターを郊外の広大な倉庫から、都市部に近く迅速に対応できる場所にある小規模なマイクロフルフィルメントセンター(MFC)に移行するための支援もできます。MFCは商品を顧客に近づけることにより配送時間と二酸化炭素排出量を削減し、オーダーフルフィルメント全体を効率化できます。たとえばドイツの小売企業であるflaschenpost SE社は「飲み物や食料品を120分で配達する」というサービスを維持するため、AutoStoreの多温度対応型MFCを導入しました。これにより、1時間に1,000件の顧客注文を処理できるようになりました。

このように、より小規模な空間で倉庫保管効率を高めることで、当社のソリューションはこれまであまり投資されていなかった公共スペースの再生に貢献します。サプライチェーンの「ラストワンマイル」の二酸化炭素排出量は、ローカルフルフィルメントセンターの設置によって、2025年には平均21.5%削減可能と予測されています。[3]

また、AutoStoreの技術を使用することにより、環境に関する規制をしっかりと遵守できます。ビジネスが環境に与える影響を理解するにはデータが必要です。倉庫管理やフルフィルメントのプロセスをデジタル化し、強力なデータ運用と組み合わせることにより、二酸化炭素排出量を監視し、削減の機会を見出し、ESGの進捗状況を追跡できます。

Berggård Amundsen社:太陽の力でロボットを動かす

AutoStoreと提携したBerggård Amundsen社は、環境に配慮した倉庫を建設してピッキング効率を合理化し、競争の激しい市場で優位を保つことに成功しています。

倉庫の面積は1万4,000平方メートル、8階建てで1,050枚のソーラーパネルを備え、約1万1,000点の商品を保管しています。この倉庫は、再生可能エネルギーで運営されていることでも有名です。AutoStoreのグリッドは1万7,000個の在庫ビンを擁しており、4か所のワークステーションで17台のロボットが稼働しています。

このシステムがもたらしたメリットは、以下のように画期的なものでした。

  • ピッキング効率の最大化
  • エネルギー効率の改善 ― この設備はソーラーシステムだけで年間23万キロワット時の電力を発電し、AutoStoreシステムを含む倉庫全体を太陽エネルギーで運用する
  • 顧客満足度 ― 地元の電気工事業者は、注文後わずか30分で商品を受け取ることができる

事例の全文はこちらをご覧ください。

二酸化炭素排出量の削減とAutoStore

ビジネスはすべて、業務の枠を超えて、環境や社会、または企業が拠点とするコミュニティで働く個人などに影響を及ぼします。AutoStoreは、働く場所を整備する役割を担っているということを念頭におき、顧客がより持続可能な世界と未来への貢献へのご協力を続けてまいります。AutoStoreはすべての人のために素晴らしい空間を創造します。

今後5年間、グローバルフルフィルメントが直面する5つの主要課題の1つとして、社会的影響力を高めることが挙げられています。詳細については、当社の調査レポート全文をご覧ください。今後5年間におけるグローバルフルフィルメントの5つの課題

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出典:

[1] https://www.mckinsey.com/~/media/McKinsey/Business%20Functions/Strategy%20and%20Corporate%20Finance/Our%20Insights/Five%20ways%20that%20ESG%20creates%20value/Five-ways-that-ESG-creates-value.ashx#:~:text=From%20our%20experience%20and%20research,capital%20expenditures%20(Exhibit%202)

[2] https://www.pwc.com/id/en/esg/esg-capability-statement.pdf

[3] https://www.accenture.com/us-en/insights/consulting/sustainable-last-mile-delivery#:~:text=analysis%20is%20revealing.-,The%20last-mile%20supply%20chain%20made%20possible%20by%20local%20fulfillment,could%20lead%20to%20significant%20impacts.

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